特定健診

毎年特定健診を受けましょう


  閉経後 女性ホルモンが減少することによって発病しやすくなる病気

萎縮性膣炎    性交障害    尿失禁     骨粗鬆症

高脂血症    動脈硬化    高血圧   心筋梗塞    脳梗塞

 

womwn2女性は閉経前までは卵巣から出ていたホルモン(エストロゲン)で体を守られていました。閉経とともにこのホルモンが出なくなる。あったものがなくなれば体が調子をくるわせ、のぼせ・ほてり、汗をかきやくなる、精神不安定、関節痛など多彩な症状となって出てくるのが更年期障害です。更年期はおおむね45才から55才と考えます。その後は女性ホルモン分泌低下が引き金になって更年期から一気に生活習慣病へと突入していきます。更年期の過ごし方も大事ですが、ホルモン不足によって閉経直後から、そして10年、15年後にかけて起こってくる老人性膣炎・性交障害・尿失禁・動脈硬化・高血圧・心筋梗塞・骨粗鬆症・痴呆などの予防が問われるようになってきました。
女性ホルモンのエストロゲンは、子宮や卵巣を活性化させるほか、骨のカルシウム量を維持し、コレステロールの増加を防ぐ働きがあります。そのため閉経後、エストロゲンの分泌がなくなって行くと、骨粗鬆症になったり、コレステロールが増加して動脈硬化が進行して、高血圧症、高脂血症、糖尿病など生活習慣病の発症を招くことになります。
※女性ホルモンの働きと不足症状の図をご覧下さい。クリック

 

生活習慣病と骨粗鬆症の早期発見と治療

当院では、患者さんに市や健康保険組合が行う特定健診(メタボ健診)を毎年受けていただき、年毎の数値の変化をとらえ、生活習慣病の早期発見と治療に努めています。又骨量検査も定期的に受け、年令とともに減少する骨量を把握していただき、予防と治療に役立てています。   

 

国民健康保険や組合健保家族の特定健診について

40才以上の方が対象です。それぞれの健診受診票をご持参ください。
健診の自己負担額は、健診受診票に記載されています。
              

 特定健診の内容は?
   身長 体重 肥満度 血圧 尿 心電図 動脈硬化度検査
当院では市の健診内容には含まれていませんが
新に動脈硬化度検査(血管年令)を加えました。


 動脈硬化度検査とは?

この検査は、両腕両足の血圧を同時に測定し、心臓の拍動 が動脈を通じて手や足に届くまでの速度(脈波伝播速度)か ら動脈硬化度を検査します。
同時に足の動脈がつまり気味で血流が悪くなっていないか調べます。
検査は、ベッドに横になって手足に血圧計カフをつけます。検査時間は4分くらいです。
結果はすぐ出ますので診察の時に説明いたします。
高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化症の早期発見や治療効果を確かめるために有用です。


 健診結果は?

一週間後に検査結果を一覧表にしてまとめてご説明いたします。
当院の一覧表は、毎年の検査データを順次書き加えて作成していますから、数年間のデータの推移から身体の変化を確実にとらえることが出来、生活習慣病の予防や治療効果の判定に大変役立っています。

当院の一覧表に関してクリック

 

骨量検査について

当院では、超音波骨量測定を行っています。この方法は再現性がが良く、結果もすぐわかります。定期的に骨量変化を追ってゆくことで、栄養や生活習慣の改善効果、薬物治療効果を確かめることが出来ます。
なお骨粗鬆症について詳しく書いていますので、ご覧下さい。 骨粗鬆症について詳しくはクリック
 

予防接種について

 インフルエンザワクチン接種について

毎年ワクチン確保のため10月から予約をとっています。早い目の予約をお願いいたします。
免疫獲得まで約3週間かかりますので、11月中に接種して流行する前に免疫が出来るようにしています。
有効免疫期間は約6ヶ月です。
特に高齢者はインフルエンザにかかると重症になりやすく、肺炎を起こす恐れがありますので市の補助を利用して接種することをお勧めします。受験生については、インフルエンザの流行期と入学試験の時期が重なりますので、ご家族での接種をお勧めします。

* 費用は 1人 3500円です。
* 65才以上は公費助成があります。検診受診券をお持ち下さい
   自己負担額は、市からのお知らせをご覧下さい。

 

  抗インフルエンザウイルス剤:タミフルカプセル服用について

発症後24時間以内に服用しなければ効果が得られません。インフルエンザかなと思ったら、すぐにご相談下さい。
服用することによって 発症を抑えたり、症状を緩和することが出来ます。1日2回 5日間服用で健康保険が適用されます。
希望される方には、1回の吸入で済む、イナビル吸入薬を処方します。



 成人用肺炎球菌ワクチンについて 

このワクチンは一度接種すると5年余り免疫が持続します。5年以内に再接種すると注射部位に痛みや腫れが強く出ることがあります。接種記録シールを健康保険証に貼っておきましょう。
65才、70才、75才、80才、85才になる方には1回限りの公費助成が受けられます(平成30年度までです)。保健センターから通知が届きますから、なるべく早く接種を受けるようにして下さい。
自己負担額は市からのお知らせをご覧下さい。
公費助成の期間を逃すと、8,000円です。


先天性風疹症候群予防のための抗体検査とワクチンについて

妊娠を希望する女性ならびにパートナーは風疹抗体検査を受け、検査で免疫が十分でないときは、風疹ワクチン接種を受けることをおすすめします。 一部助成金が出ます。


子宮頸ガン予防ワクチンについて

子宮頸ガンは予防できるガンです。原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)で性交等によって感染します。感染しても大多数は自然治癒しますが、一部の人で持続感染となり、子宮頸ガンに進展してゆきます。
ご希望の方には、中学1年生から高校1年生に相当する年令の女子には公費負担(無料)で接種することができます。