骨粗鬆症


骨粗鬆症の80%が女性です。女性ホルモン不足が骨粗鬆症になる最大の原因です。
女性は閉経すると卵巣ホルモンが急激に低下して、自分がきづかないうちに骨量も毎年3%づつ低下してゆき、骨折しやすくなります。65才を過ぎると大半の人は、骨粗鬆症域に入って行きます。
きちんと骨量測定を続けて行き、骨量減少を食い止めましょう。
骨量測定検査について詳しくはこちら

予防と治療?

・カルシウムと蛋白質の豊富な食事を摂る。大豆に含まれるイソフラボンも有用です。 ・足腰を鍛える。 ・適度の日光浴により、皮膚でビタミンDが作られます。ビタミンDは食物からのカルシウムの吸収を助けます。 ホルモン補充療法とビタミンDを服用

  
   当院では

毎年骨量測定をし、骨量の減少を出来るだけ食い止め、進行した場合はお薬を飲むことをお勧めしています。
エストリオール(エストロゲン)やエディロール(ビタミンD)を服用し、生活指導をいたします。

 

さらに症状が進むと?

骨代謝抑制剤ラロキシフェンやビスフォスフォネート製剤を併用して骨の減少を食い止めます。

 

ホルモン補充療法をすることによってどのようなことが改善されますか?

女性ホルモン(エストロゲン)の減少は、骨量減少、コレステロールの増加、皮膚や粘膜のコラーゲンの萎縮をもたらします。減少したホルモンを補充することにより、閉経後に起こってくる膣粘膜萎縮、尿失禁、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防と治療に役立ちます。当院ではホルモン補充療法を取り入れ、老化をくい止めて健やかな老年期を迎えられる様、患者さんお1人お1人に最適な治療を行っています。

 

骨量減少と腰痛とは関係ありますか?

骨量減少が進行すると、本人が気づかないうちに脊椎圧迫骨折が起こり、腰痛の原因になることがあります。背中が折れ曲がった高齢者が女性に多く見られるのは、骨量減少が女性ホルモンに関係しているからです。加齢とともに生じる姿勢の変化も腰痛だけでなく肩、腕、膝、筋肉、関節などの痛みを生じます。