低用量ピルについて

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低用量ピルは、毎日飲み忘れることなく適切に服用していれば、避妊失敗率は約0.2%というかなり確実性の高い避妊方法です。
当院では、問診票を年1回記入していただき、ピルを安全に服用出来るよう健康状態をチェックしています。

Q ピルを入手するには、診察は必要ですか?

初診時は問診と服用法の説明をし、問題がなければ内診はいたしません。必要な場合は 健康状態を確かめる検査をいたします。ガン検診、基本健診をお勧めしています。
なお、ヘビースモーカー、乳ガン、婦人科ガン、血栓症、肝機能障害、高血圧の人は服用できません。

Q 副作用が心配ですが?

飲み始めて数日は一時的に、吐き気・頭痛・少量の性器出血を訴える方がいますが、ほとんど副作用はありません。トラブルがある時は当院へご相談下さい。
注意すべき副作用としては静脈血栓症があります。下腿筋(ふくらはぎ)の静脈に血栓が出来、それがはがれて肺塞栓症を起こすこともあります。ふくらはぎの痛み、腫れ、突然の胸痛、息苦しさがあるときは、早めに診断し、対処することが大切です。
こうした血栓症はピルを服用していない人でも起こりますし、妊娠中はピル服用者よりも高率に発症することが知られています。

Q ピルを中止した後も妊娠に影響がありませんか?
ピル服用中止後、月経の再来は、約30〜60日位で認められますが、その後の妊娠率は服用していない人と比べて変りありません。又服用中止後すぐに妊娠した場合でも問題はありません。

Q 授乳中はピルを飲むことが出来ますか?
授乳中は服用出来ません。他の避妊法を用いてください。

Q ピルは、避妊以外にどのような効用がありますか?

生理不順の人に規則的な月経周期を確立させる
月経痛や出血量を軽減させる
月経前緊張症の不快な症状を改善する
子宮ガンや卵巣がんの発生頻度を低下させる

Q 月経発来日を調整できますか?

7日間までなら早めることも、遅らせることも可能です。生理日を調整したい方は、一ヶ月前の生理の開始日までにご相談下さい。

Q

緊急避妊ピルについて知りたいのですが?

避妊しないでのセックスや性交中にコンドームの破損、脱落したときなどはなるべく48時間、遅くとも72時間以内にレボノルゲストレル錠を服用して緊急避妊することが出来ます。早い目にご相談下さい。 
レボノルゲストレル錠は2011年に緊急避妊専門薬として承認された薬剤です。
1回服用で済み、嘔気などの副作用が少ないことが特長です。
1回分11,000円です。
避妊効果は約90%といわれています。
低用量ピルを毎日服用することが望ましいと思います。