妊娠かどうかまず調べます。妊娠診断キットや病院で経膣超音波検査で検査します。 妊娠でない場合は、単純に排卵が遅れている場合と無排卵の場合があります。基礎体温表をつけたり、ホルモン検査をしますが、必要な場合は治療をいたします。
まず妊娠していないかを調べます。普通月経周期は25日〜38日の範囲であれば順調です。
18歳になっても初潮を認めない 膣や処女膜の閉鎖や子宮の奇形などの性器の異常、ホルモン系の異常、卵巣や子宮などの機能異常、染色体異常などが考えられます。検査と治療が必要です。必ず受診して相談してください。
以前あった月経が、3ヶ月以上来ない場合 妊娠していないかどうか確かめる必要があります。妊娠していない場合は、排卵のリズムの乱れ(卵巣機能不全)が考えられます。原因としては、体重の急激な減少(3ヵ月で5kg)就職や転居、家族の死、長期の過労・心労などストレスが原因です。なるべく3〜6カ月以内に、卵巣ホルモンや排卵促進剤で治療することが大切です。 この他にも甲状腺の異常やステロイド剤服用が原因で無月経になる場合、子宮内膜に異常が生じて、月経が来なくなる場合があります。原因を早く見つけて治療することが必要です。
子宮筋腫や子宮内膜増殖症が考えられます。超音波エコーで診断します。血液・血小板の検査も必要です。
子宮筋腫とは クリック 子宮内膜増殖症とは、 子宮内に起きる病変です。子宮外に病変が生じる子宮内膜症とは別のものです。 子宮内膜は卵巣ホルモンのリズムに従って、増生と剥脱(月経)を繰り返します。卵巣ホルモンのリズムがくるうと、内膜が剥脱しないで肥厚増殖し、不正出血や過多月経を生ずることがあります。一部は子宮体ガンの前段階のこともありますので、子宮内膜の検査を行います。ピルで月経のリズムを整えることや、子宮内膜を一度、全て除去することで治療します。
○機能性出血・・・卵巣の周期の乱れにより起こります。疲れストレスなど関係します。止血剤やホルモン剤を使うことにより止血します
○膣炎や子宮の入口のびらん・・・子宮筋腫、子宮頚管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮がん、子宮体ガンなどが考えられます。がん検診は必ず受けてください
○妊娠に関連した出血・・流産、切迫流産、子宮外妊娠、胞状奇胎なども考えられます。妊娠反応や超音波断層検査をします。
○更年期の不正出血や閉経後の卵胞ホルモンが欠乏して起こる萎縮性膣炎なども多くあります。
月経時に鎮痛剤を飲んだり、起きていられないようなひどい不快症状を伴う場合があります。症状は下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気などで月経が始まる数日前から起こります。 月経困難症には何らかの病気による器質性月経困難症と特に原因となる病気のない機能性月経困難症があります。
●白い酒粕状、チーズ状の固まったおりものが出た場合、カンジダ膣炎が疑われます。
●黄色くて、泡だったようなおりものがでたり、又出血があったり、膣の中がかゆいときは、トリコモナス膣炎が疑われます。
●黄色い膿のようなおりものが出て、変なにおいがする場合は、細菌膣炎 が疑われます。出血やかゆみが出る場合もあります。
●クラミジア感染症や淋病でもおりものが増えます。
●閉経後おりものが多い時、萎縮性膣炎が考えられます。 閉経後に黄色やピンク色(出血)のおりものが増えたり、性交痛があったりするときは、萎縮性膣炎が考えられます。これは卵巣で作られる卵胞ホルモン(エストロゲン)が欠乏するため、膣の粘膜細胞が薄く傷つきやすくなり、炎症が起こった状態です。感染よるものではありません。卵胞ホルモンの服用や膣錠で治療します。
おりものがあり、かゆい
カンジダ膣炎・トリコモナス膣炎・細菌性膣炎が疑われます。
かゆい・・・・・
おりものが多くなくても膣炎を起こしている場合もあります。 膣炎を起こしていなくて、外陰部の皮膚炎だけを起こしている場合もあります。(接触皮膚炎) 長期間塗り薬を使いすぎて、外陰部の皮膚状態を悪化させている場合もあります。
上述のカンジダ膣炎・トリコモナス膣炎・細菌性膣外炎・接触皮膚炎でかゆい場合もあります。 又性行為で感染する性器ヘルペスの発病の際は、激しい痛みと多発水泡と潰瘍を認めます。又リンパ節が腫れたり、発熱することもあります。
尖圭コンジローマが考えられます。性行為感染症の一つです。
詳しくは性感染症へ
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、などが考えられます。内診、超音波エコーで診断しま す。血液検査(CA125)、子宮頸がん・体がん検査も必要です。
子宮筋腫とは?
子宮に発生する良性腫瘍です。発育する部位によって、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分けられます。部位や大きさによって、月経痛や過多月経、強度の貧血などの症状が出ます。閉経すれば自然退縮しますが、まれに子宮肉腫という悪性腫瘍に変わることがあります。定期的に超音波エコーや細胞診、血液検査などで、経過を見てゆくことが大切です。
子宮内膜症とは?
子宮内膜が子宮内腔以外の部位で増殖し、そのために子宮周辺や卵巣が腫れ、生理痛、性交痛、腰痛、不妊などを来たす疾患です。
排卵を抑制するピルや閉経状態を作り出すリュープリン注射に鎮痛剤や漢方薬を組み合わせて治療しています。 重症の場合は、手術や腹腔鏡手術が必要なこともあります。
頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などが考えられます。 原因としては、性感染症のクラミジアや淋菌による場合が多いのですが、病原大腸菌のような常在菌によっても発病します。2種類以上の菌に同時感染していることも少なくありません。感染は子宮頚管から子宮内膜、卵管、周辺の骨盤腹膜へと広がって行きます。無防備な性交で感染しないことが第一ですが、気になることがあれば、早めに受診し、感染部位が広がったり、重症化しないうちに治療することが大切です。 子宮頚管(子宮の入口)の粘膜をこすり取って、PCR法により原因菌を確定し、適切な抗菌剤を選んで治療します。
月経と月経の中間期に下腹部が痛むのですが?
排卵時に痛みを感じることがあります。基礎体温測定や頚管粘液検査、超音波エコー検査で確認します。
膀胱炎の症状です。受診して検査を受けてください。原因になる菌の80%は大腸菌です。 抗生剤を服用すれば治ります。下腹部を冷やさないよう、水分を多くとって、排尿を我慢しないようにしてください。
尿を漏らしそうになる、漏れる?
膀胱炎でないのに度々トイレに行きたくなる、特に夜に尿が近くなる、あるいは、尿を漏らしそうになったり、実際に漏らしてしまう。 エストロゲンが不足すると、尿道を開閉させる尿道括約筋や膀胱に影響を及ぼし、尿道のしまりが悪くなったり、膀胱の働きが不安定になったりしていろんな症状が出ます。切迫性尿失禁は、もともと腹圧性尿失禁があったところに、尿道や膀胱の働きが低下するために起こります。骨盤底筋体操とホルモン補充療法をためしたり、神経因性膀胱治療薬や精神安定剤の服用をしてみてはどうでしょうか。
くしゃみ・咳・前かがみで尿が漏れるなどの症状が、お産の経験のある年輩者に多く現れます。40才〜50才代の女性の4人に1人は経験したことがあるといわれています。これは子宮や膀胱を支える靭帯や筋肉がゆるむことによるものです。妊娠・出産により筋肉がゆるみ、尿道が下がりやすくなります。さらに更年期から閉経にかけて、女性ホルモン(エストロゲン)分泌の減少によってこれらの筋肉の老化が急激に進むため、筋肉の緊張が低下し、尿失禁に悩む人が増えるのです。 骨盤底筋肉の体操を続けることやホルモン補充療法や漢方薬で症状の改善を図ることが出来ますのでご相談下さい。それでも治らない時は手術という方法があります。
排尿のトラブルがあると、毎日の生活が不便だけでなく、気持ちも後むきになります。 軽い尿もれや尿失禁は体操や薬で改善しますし、足りない部分はパットや尿失禁パンツで補えば、不自由なく活動できます。悩みがあったらためらわずにご相談下さい。
子宮内膜症、骨盤内感染症、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍などが考えられます。 内診により、痛みの部位がどこか確かめます。超音波エコーで、子宮や卵巣・卵管が腫れていないか、腹水がないかなど検査します。 さらにクラミジア検査、培養検査、血液検査などで感染、炎症所見がないかどうかも調べます。 その結果、原因に応じた治療をします。
性行為に対する罪悪感、処女膜に問題がある場合、外陰炎、膣炎などの感染による炎症がある場合、分娩時の会陰切開創痕の痛み、分泌液(潤滑油の役割)が不十分な場合、閉経後の萎縮性膣炎などなどが考えられます。それぞれの原因に応じた治療で治すことが出来ます。
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